AI(人工知能)

ChatGPT、Gemini、Claudeの比較:料金、精度、処理速度など

ChatGPT、Gemini、Claudeそれぞれにアップデートの頻度が高く、結局どれがいいの?というお悩みをお持ちのあなたへ。この記事では、参考となる情報として、それぞれどのようなモデルがあるかと、精度、処理速度、料金などについて比較した結果を、できるだけ最新モデル発表に合わせて更新する形でご紹介していきます。
当社が開発し運営しているSEOに強いAIライティングツール「BringRitera(リテラ)」ではChatGPT、Gemini、Claudeの3つとも搭載し、切り替えながら利用できるようになっています。BringRitera(リテラ)はAPIでかなり複雑なやり取り、処理を行っていますので、その結果として、実際にそれぞれが出力する結果がどうなるのか、なども踏まえたご紹介を致します。

生成AIについて:ChatGPT、Gemini、Claudeの共通点

ChatGPT、Gemini、Claude、いずれも生成AI(Generative AI)と呼ばれているものであることはお分かりでしょうが、実はいずれも、2017年にGoogleが論文で発表したtransformerというAIモデルをもとにしていますので、その点も共通しています。

Googleはtransformerを利用したBERTというAIモデルを2018年に発表し、検索エンジンのアルゴリズムにも採用、検索精度を向上させていますが、生成AIにおいては自らが発明したtransformerを利用したOpenAI社のChatGPTによって先を越された形となりました。

transformerは、文章中の単語に重みづけをする、という特徴があります。それにより一気に生成AIの精度を上げ、現在台頭している生成AIはおそらくすべてtransformerが利用されています。

ChatGPTの概要

ChatGPTはイーロンマスクが設立したOpenAI社が開発。2022年11月30日にリリースされたChatGPT-3.5の精度がその時点でずば抜けて高く、一躍生成AIを世に知らしめました。
その後リリースされたChatGPT-4 Turboは精度が高くなったものの処理速度に課題がありましたが、2024年5月14日(日本時間)にリリースされたGPT-4oでは大幅に処理速度が向上。
GPT-4oはプロンプトの理解度が高く、安定して精度の高い回答をします
ただし、他の2つと比べるとやや日本語の自然らしさに欠ける面があります。

Geminiの概要

GeminiはGoogle DeepMindが開発しています。Googleが2014年にDeepMindを買収してGoogle DeepMindとなりました。
なお、Geminiはジェミニと読みます。英語ではジェミナイという発音なのですが、Google Japanがジェミニと発表しているので、それが正式名称です。
GoogleはGeminiの前にBardと名付けた生成AIを開発していましたが、モデルを大きく変えて名称もGeminiに変更したという経緯があります。
ChatGPTと比べると精度が劣りましたが、2024年5月15日(日本時間)に発表されたモデルでは、精度が非常に高くなりました。処理速度が速く、出力される文字数は最も多くなる傾向があります。良くも悪くも、同じプロンプトでも出力の度に異なる内容を返すことがあり、良く言えば意外性、多様性があると言えます。安定性ではGPT-4oに劣る感があります。

Claudeの概要

Claudeは、OpenAI社を抜けたダリオ・アモデイにより2021年に設立されました。ClaudeはAIの安全性と倫理性を重要視して開発が進められています。
精度はGPT-4oと比べても遜色なく、ただ処理速度は劣ります。
自然な日本語を出力する能力が非常に高くその面で好んで用いている人が多い印象があります。

BringRitera(リテラ)による記事出力結果比較

SEOに強いAIライティングツール「BringRitera(リテラ)」は、GPT-4o、Gemini 1.5 Pro、Claude 3.5 Sonnetという各最高モデルを切替ながら用いることができます。

「AI 歴史」というターゲットキーワードに対してそれぞれで出力した記事の一部をお見せします。上述した特徴を少し感じていただけるでしょうか?

GPT-4o

GPT-4oによる記事

Gemini 1.5 Pro

Claude 3.5 Sonnet

料金比較

一般利用

以下に一般利用の場合の、それぞれのモデルの料金を示します。

サービス名モデル一般利用料金
ChatGPTGPT-4o mini
GPT-4o
有料版は20ドル。
一定量利用すると一定時間使えなくなるという利用制限はあるが2024年5月15日から最上位モデル(GPT-4o)が無料で使えるようになった。
GeminiGemini 1.0 Pro
Gemini 1.5 Pro
Gemini 1.5 Flash
無料で使えるのはGemini 1.0 Pro。
月額2,900円のGemini AdvancedではGemini 1.5 Proが使える。
他の2つはドルなのに対してGeminiは日本円で固定。最初の2ヵ月間は無料のため最もリーズナブルと言える。
ClaudeClaude 3.5 Sonnet
Claude 3
最上位モデルを利用するには月額20ドルが必要。
無料版は一定量利用すると一定時間使えなくなるという利用制限がある。

API利用

以下は10,000文字あたりで換算したAPI料金です。
ChatGPTは、過去の情報としてGPT-3.5とGPT-4 Turboも残していますが、現在においてはどちらも利用するメリットはなく、GPT-4o miniとGPT-4oのどちらかをコストも踏まえて決める形です。
Gemini 1.5 Flashは軽量版で処理速度が速いのですが、精度はGemini 1.5 Proより劣ります。
Claudeが2024年6月21にリリースしたClaude 3.5 SonnetはGPT-4oよりも安くなり、高性能です。

サービス名モデルAPI料金(入力)API料金(出力)
ChatGPTGPT-3.50.01$0.03$
GPT-4 Turbo0.2$0.6$
GPT-4o mini0.003$0.012$
GPT-4o0.1$0.3$
GeminiGemini 1.0 Pro0.00125$0.00375$
Gemini 1.5 Pro0.025$0.075$
Gemini 1.5 Flash0.0025$0.0075$
ClaudeClaude 3 Haiku0.005$1.5$
Claude 3 Sonnet0.06$0.3$
Claude 3 Opus0.3$0.025$
Claude 3.5 Sonnet0.06$0.3$

画像生成AI

ChatGPTの有料版ChatGPT Plusと、Geminiの有料版Gemini Advancedは、画像を生成することができます。Claudeは有料版でも画像は生成できません。

ChatGPT Plusの画像生成AIはOpenAI社のDALL-E 3というモデルです。


Gemini Advancedの画像生成AIは、GoogleのImagen 3です。
Imagen 2は人物の描写で問題が指摘されて、人物描写が停止されていましたが、Imagen 3の導入と共に、2024年8月に再開されました。

引用:https://blog.google/products/gemini/google-gemini-update-august-2024/

高品質な画像生成AIは他に、FLUX.1、Stable Diffusionシリーズ、Midjourneyなどがあります。現在は特にFLUX.1が高性能です。

BringRitera(リテラ)はFLUX.1 [pro]、Stable Diffusionシリーズ、DALL-E3という、3社の最高モデルが利用できるので、おすすめです。

まとめ

料金を支払って最上位モデルを利用する場合、SEOを目的とする記事を書くならBringRitera(リテラ)が格安でおすすめです。
無料で試せますので、ぜひお試しください。

著者のイメージ画像

株式会社BringFlower
稲田 高洋(Takahiro Inada)

2003年から大手総合電機メーカーでUXデザインプロセスの研究、実践。UXデザイン専門家の育成プログラム開発。SEOにおいても重要なW3Cが定めるWeb標準仕様策定にウェブアクセシビリティの専門家として関わる。2010~2018年に人間中心設計専門家を保有、数年間ウェブアクセシビリティ基盤委員も務める。その後、不動産会社向けにSaaSを提供する企業の事業開発部で複数サービスを企画、ローンチ。CMSを提供し1000以上のサイトを分析。顧客サポート、サイト運営にも関わる。
2022年3月に独立後、2024年4月に株式会社BringFlowerを設立。SEOコンサルを活動の軸に据えつつ、AIライティングツールの開発と運営を自ら行う。グッドデザイン賞4件、ドイツユニバーサルデザイン賞2件、米国IDEA賞1件の受賞歴あり。