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AI(人工知能)

プレゼン資料・スライドをAIで自動作成!おすすめ資料作成AIツール6選(イルシルなど)

プレゼン資料・スライド作成に多くの時間を費やしている方は多いのではないでしょうか?

相手に伝わるかどうか、資料の出来次第で決まってくる部分もあるので、プレゼン資料はとても大切なものですが、得手不得手分かれる作業ですし、プレゼン資料作成に費やしている時間、何か新しいことを生み出せているわけではありません。あくまでも伝えるための作業です。

そんなプレゼン資料作成を人によらず一定品質で、短時間に作成できるようになれば、大きな生産性の向上に繋がります。
この記事では、プレゼンテーション資料、スライドを実用レベルで生成してくれるAIツールをご紹介します。
会社や組織全体の生産性向上に繋がるものですので、経営者の方必見です。

プレゼン資料の役割・必要な要素

プレゼン資料は以下のような役割と必要な要素があり、難しいもので、人による品質の差が大きくなりがちです。

明確な目的とメッセージ

プレゼン資料は、伝えたいメインメッセージが明確であることが大切です。全体を通じて一貫したメッセージやテーマを設定し、目的に沿った内容にすることが重要です。

シンプルなデザイン

情報を詰め込みすぎず、簡潔で視覚的にわかりやすいデザインを心がけます。スライドに使うテキストやグラフィックはシンプルにし、余白を活用して見やすくします。色やフォントの統一も大切です。

視覚的な補助

図表、グラフ、イラスト、写真などの視覚的要素を使って、言葉だけでは伝わりにくい情報を補います。視覚的なコンテンツは、データをわかりやすくし、印象に残りやすくする効果があります。

論理的な構成

プレゼン資料の構成は、論理的で順序立てて整理する必要があります。導入、主なポイント、結論という流れを明確にし、情報が段階的に理解されやすいようにします。

ポイントの強調

各スライドには主なメッセージやポイントが一目で分かるようにしましょう。重要な情報を強調するために太字や色を使う、またはスライド内でその情報を目立たせる工夫が必要です。

データと事実の裏付け

事実やデータに基づいた情報を示すことで、信頼性が高まり、説得力が増します。数値データや実例、引用などを使用して、主張をサポートします。

一貫性とリズム

スライド全体に一貫したフォント、色、スタイルを使うことは重要です。また、スライドの進行を急ぎすぎず、見る人、聞く人が理解しやすいリズムで進めるようにします。

インタラクティブ性(必要に応じて)

見る人、聞く人を引き込むために、質問やディスカッション、Q&Aセッションなどを資料に取り入れることも効果的です。これにより、見る人、聞く人の関心を集め、双方向のコミュニケーションが生まれます。

プレゼン資料作成をAIで自動化するメリット

プレゼン資料作成を自動化することで生まれるメリットは以下のことがあります。

時間と労力の大幅な節約

プレゼン資料の作成に多くの時間を割いている人は多いと思います。上司のチェックが入り、上司との間をいったりきたり、という方もいるのではないでしょうか。

相手に伝わるかどうか、プレゼン資料にかかってる部分は大きいのでこれまでは仕方がなかったのですが、資料を作ることが主業務ではない方にとって、その時間のロスはとても大きいものですのでAIに任せられると良いですよね。

主業務に力を割ける

プレゼン資料作りをAIに任せることで、主業務に集中できる時間が増えます。プレゼン資料自体は何も生みません。例えばプロダクトを開発運営している私の場合で言うと、プロダクトを開発する時間はプロダクトの価値を高めることに寄与し、マーケティングにかける時間は売り上げを増やすことに寄与しますが、プレゼン資料を作ることは主業務とは異なりますので、できるだけ省きたいところです。

一定品質で一貫性のあるデザインの実現

人によってデザインのテイストや品質にはばらつきが生じるものです。あそこに依頼すると人によって出てくるものが違うからな・・ともしかしたら顧客に思われているかもしれません。部門として、AIを使うという方針にすると人によるばらつきが抑えられます。

高品質な仕上がり

これからおすすめするツールは伝わりやすい高品質な資料のベースを作ってくれます。プレゼン資料は人によってはごちゃごちゃとしてしまい、伝えたいポイントがぼやけてしまうというようなこともありますが、そのようなことがなくなります。

多言語対応が容易

多言語対応はAIにとってお手の物です。グローバルに事業を展開している会社など、同一資料を複数言語バージョン用意するといったこともあるかと思います。日本語なら綺麗におさまったこのページが英語だとレイアウトが難しい、といったようなこともあるのではないでしょうか。AIツールはプレゼン資料の多言語対応にも役に立ちます。

プレゼン資料・スライドをAIで自動作成できるツール6選

それでは、プレゼン資料作成に役立つおすすめのAIツールをご紹介します。ご自身に合ったものを見つけてください。

イルシル

日本の方にダントツにおすすめなのが、国産ツールの「イルシル」です。
使いやすく、実用的で、リーズナブルです。
運営元は株式会社イルシルで、2021年設立のスタートアップですが、すでにユーザー数が3万人以上もいます。

おすすめのポイントをご紹介します。

簡単で使いやすい

マニュアルなど見なくても一通りは使えます。以下に使用の流れを示します。

ログインするとすでに作成した資料の一覧が表示されます。新規に作成する場合は「AIスライド作成」または「スライド新規作成」を押します。ここでは「AIスライド作成」を選択します。

「キーワードからスライドを生成」と「メモからスライドを生成」が選べます。ここでは当社サービスのSEOに強いAIライティングツール「BringRitera(リテラ)」のプレゼン資料を、サイトの説明書きをもとに作成してみたいと思いますので、「メモからスライドを作成」を選択します。

タイトルの入力を行います。

次にテキストの入力を行います。ファイルを添付することもできます。今回はBringRitera(リテラ)のトップページに書かれている内容をドラッグでコピーして貼り付けてみます。

出来上がるのを待ちます。所要時間はインプット量にもよって違うと思いますが、このケースで30秒ほどでした。

ページのタイトルと、そのページに対してのAIへの指示文が表示されました。右上の「テキストをAI生成」を押すと、各ページのテキストが生成されます。

また少しだけ待ちます。10秒くらいでした。

テキストが入りました。右上の「スライドに反映」を押します。

プレゼン資料が出来上がりました。

テンプレートを選択して出てくるデザインから選ぶと、それに変わります。

次のような、ウェブページに書かれた内容を踏まえたプレゼン資料のページがタイトル含めて23枚作られました。

写真も効果的に使ってくれます。

PDF、パワーポイント形式、ウェブ形式でそれぞれ出力ができます。パワーポイントの場合、次のメニューを選択します。

「ファイル」>「共有/書き出し」>「PPTX書き出し」

はい、パワーポイントで編集できる状態にまでなりました。

感動です。

少なくともベースとして使うには十分な品質です。

構成、デザインがしっかりしている

構成、デザインもしっかりしています。
元のテキストの内容をしっかり理解していることが分かります。
例えば、BringRitera(リテラ)は記事用の画像をAIで生成する機能があるのですが、そのことをきちんと理解したうえで、シンプルに画像を見せるページを作ってくれています。

実際にBringRitera(リテラ)で生成した画像を使った宣材画像に置き換えてレイアウトを少しいじればこの通り。

素材も充実

素材はアイコンと写真それぞれ用意されたものがあります。

画像生成AIは今のところついてないようなので、もし使いたい場合はぜひBringRitera(リテラ)をお試しください。

サポート

画面右下からチャットによる問い合わせが可能で、他に問い合わせフォームがあります。

料金

無料で3個までドキュメント生成ができますので、まずはそれで十分試すことができます。

プラン名料金概要
フリー0円3個までドキュメント作成可能
パーソナル1,680円/月(税抜)個人利用を想定
ビジネス2,980円/月(税抜)同時編集可能など複数人利用が想定されている

Gamma

Gammaはサンフランシスコに拠点を持つスタートアップです。日本語対応をしていて、「ですます調」などを選択可能です。レビューを見ると、日本語と英語が混ざることがあるという報告を見ましたが、イルシルで試した手順と同様にしてBringRitera(リテラ)の資料作成を試してみたところ、その際は問題は生じませんでした。

Gamma

生成例

イルシルと比べると、Gammaの方が手直しをしたくなる感じがしました。
デザインも、日本人が好むのはイルシルの方ではないかという感じがします。
画像は面白いですね。

サポート

チャットサポートがあります。ただ英語でやり取りする必要があるのではないでしょうか。

料金

無料でまず試すことができます。

プラン名料金概要
Free0円400クレジット(数回は試せます)
Plus1,500円/月(税抜)スライド作成上限なし
Pro3,000円/月(税抜)画像生成AI付

Canva

Canvaは資料作成ツールというよりもデザインツールとして進化しています。先に紹介したイルシルやGammaのようにテキストをもとにプレゼン資料を作成するような機能はついてません。
デザインは豊富なので、デザインツールとしてであれば試してみても良いと思います。

Canva

サポート

問い合わせフォーム。プロプランはオンラインサポートあり。

料金

プラン名料金概要
無料0円ある程度使える
プロ1,180円/月(税込)プレミアムテンプレートなど

Copilot for Microsoft 365

CopilotはMicrosoftの展開するAIサービスで、Copilot for Microsoft 365は、パワーポイント上でテキストをインプットして資料を自動生成することができます。
ただ、今のところはいまいちです。

Copilot for Microsoft 365

生成例

サポート

おそらく利用方法に関するサポートはありません。代理店を通せばもしかすれば多少応えてくれるかもしれません。

料金

  • ユーザーあたり3,200円/月
  • 1か月無料期間あり

GPT for Slides

GPT for Slidesは、Googleスライドの拡張機能で、ChatGPTを用いてGoogleスライドを自動的に生成してくれます。
内容としてはイルシルに比べて見劣りしますが、無料で使えます。

GPT for Slides

生成例

料金

無料

SlidesAI

SlidesAIも、Googleスライドの拡張機能で、Googleスライドを自動的に生成してくれます。
多少は無料で利用できますが、入力上限文字数が2,500と少なく、
その割にGPT for Slidesとそれほど変わらない印象でした。

SlidesAI

生成例

料金

プラン名料金概要
無料0円36スライド/年
入力文字2,500文字まで
プロ1,216円/月(税込)10スライド/月
入力文字6,000文字まで
プレミアム2,243.2円/月(税込)スライド数無制限
入力文字12,000文字まで

プレゼン資料作成をAIで自動化する際の注意点

AIツールを使うメリットだけではなく、デメリットにもきちんと目を向けておくことで、より効果的にAIツールを使うことができるでしょう。

個性や独自性の欠如

AIに任せてだけいると、個性や独自性は失われます。ベースとしてはAIツールが出力したものを活用しつつ、人の手によって個性や独自性を加えるとより望ましいでしょう。

AIの理解力の限界による誤解や不適切な提案

AIも完璧というわけではありませんので、きちんと人によるチェックと修正は行うようにしましょう。

過度の依存によるスキル低下の可能性

最初からAIに任せていたりすると、AIが出力したベースを活かす力も養われません。ある程度プレゼン資料作成のスキルを身につけてから活用するというようなステップを踏むことも検討すると良いでしょう。

著作権・利用規約・セキュリティ・プライバシーに関する懸念

著作権や利用規約、セキュリティやプライバシーまでAIは把握しきれていませんので、やみくもにAIにインプットして出力させるようなことはせず、きちんと権利関係のチェックは人の手で行うようにしましょう。

まとめ

プレゼン資料・スライド作成をAIで自動化できるツールをご紹介しました。

イルシルは実用的なレベルにあり、会社全体、組織全体に適用すれば品質の統一化、生産性の大幅な向上に繋がるかもしれません。

一度試してみてはいかがでしょうか。

著者のイメージ画像

株式会社BringFlower
稲田 高洋(Takahiro Inada)

2003年から大手総合電機メーカーでUXデザインプロセスの研究、実践。UXデザイン専門家の育成プログラム開発。SEOにおいても重要なW3Cが定めるWeb標準仕様策定にウェブアクセシビリティの専門家として関わる。2010~2018年に人間中心設計専門家を保有、数年間ウェブアクセシビリティ基盤委員も務める。その後、不動産会社向けにSaaSを提供する企業の事業開発部で複数サービスを企画、ローンチ。CMSを提供し1000以上のサイトを分析。顧客サポート、サイト運営にも関わる。
2022年3月に独立後、2024年4月に株式会社BringFlowerを設立。SEOコンサルを活動の軸に据えつつ、AIライティングツールの開発と運営を自ら行う。グッドデザイン賞4件、ドイツユニバーサルデザイン賞2件、米国IDEA賞1件の受賞歴あり。