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共起語とは?SEOの効果と使い方

共起語とは、特定のキーワードと同時にページの中でよく使われるキーワードのことを言います。元々あった日本語ではなく、英語のco-occurenceから作られた言葉です。

共起語を調べながらコンテンツを練っていくことは、コンテンツマーケティング、SEO対策を実践するうえで重要なことと言えます。ただし、使い方は留意が必要です。以前はとにかく共起語を入れれば検索結果の上位に表示されるということもありましたが、今はむやみなことをしても良い結果を生みません。

共起語とは

共起語とは、特定のキーワードと同時にページの中でよく使われるキーワードのことを言います。

例えば、「北海道」の共起語を2022年9月時点で調べると、
「天気」 「予報」「検索」「新型」「コロナ」「トップ」「観光」「情報」「旅行」などとなります。

「北海道 航空券」の共起語を2022年9月時点で調べると、
「予約」「飛行機」「ページ」「東京」「 羽田」「ホテル」「ガイド」「旅行」「往復」「旭川」などとなります。

サジェストワードとの違い

共起語と似た結果が見られるものとして、サジェストワードがあります。サジェストワードというのは、Googleの検索窓に検索キーワードを入力したときに候補として出てくるワードのことです。

画像で示しているのは、「北海道 航空券」のサジェストワードです。「北海道 航空券」と組み合わせて検索に用いられている文言として、「ホテル」や「往復」があるということを示しています。これはこれで、ユーザーの検索意図を探るのには有効に活用ができますが、共起語はページ側が用意している文言であり、サジェストワードはユーザー側が検索に用いている文言なので、明確に違います。

なお、サジェストワードはラッコキーワードというツールで無料で網羅的に調べることができます。

また、多くの人が検索に用いていれば表示されるという仕組みを使って、サジェストワードを意図的に表示するサービスというのが存在するため、そのようにして表示されているワードも中にはある、ということを念頭に見る必要があります。

関連ワードとの違い

関連ワードと呼ばれているのは、Googleで検索したときの検索結果画面で表示される「他のキーワード」のことです。関連ワードはサジェストワードが多く表示されますが、イコールでもないようです。Googleは誤入力と思われる場合に、上部に「もしかして」というような文言と一緒に「本当はこれを調べたいのでは?」というワードを示してくれます。役割としてはそれに近いですが、また違っていて、「これも調べてみてはどうですか?」というGoogleからの提案的なものと考えられます。このケースで言えば、「北海道 飛行機 ピーチ」のように「北海道 航空券」がワードに入ってない場合もあります。

共起語のSEO効果

共起語をたくさん入れれば上位表示されるという直接的な関係性があるかというと、ないでしょう。もしランキング要因の一つとしてGoogleが扱っているとすれば、まだまだGoogleが本当に望む姿になっていないということになりますが、もうそういうレベルではないでしょう。自然言語処理をして決めているはずです。

以前は共起語をページ内に多く入れておけば、検索結果の上位に表示されるという頃がありました。ただその頃というのは、共起語のみならず、ターゲットキーワード自体をやみくもにたくさん入れておく、という手段が通じてしまった頃の話です。

検索結果の上位に表示されるコンテンツというのは、ユーザーの検索意図に沿った内容であるべきで、GoogleはNeeds Metという呼称で、そのような評価軸を設けています。

その考えに基づき発展した現在の検索エンジンにおいては、まず第一に、ユーザーにとって見る価値があり、分かりやすく、読みやすい、ユーザーが離脱しないページが上位に表示されやすくなります。

また、検索キーワードに対して網羅的に書かれている方が上位に表示されやすいです。

これらの前提で考えた時に、必然的に共起語が多く含まれている方が上位に表示されやすいということはあると思います。つまり、共起語は網羅性のチェックリスト的な扱いで見れば有益な情報となります。

共起語の使い方

たとえば「パスタのレシピ」を紹介しようとした際に、検索結果上位に表示されているページの「パスタ レシピ」の共起語を後で紹介するサクラサクSEOツールで調べてみると、

「cal」「塩分」「たんぱく質」「スパゲッティ」「作り方」「調理」「カロリー」「糖質」「15分」「食物繊維」

などが出てきます。

これを見るだけで、パスタのレシピを探している人に対して

  • カロリーを示す
  • 塩分を示す
  • 調理時間を示す

などが有益だということが見えてきますよね?(健康に気を配ってますね)

大事なのは、これらのキーワードを不自然に入れないことです。閲覧者にとって読みやすく、分かりやすい内容になるように、使うようにしましょう。

変に用いてしまうと、分かりづらくなってしまいSEOとしても逆効果です。むやみにキーワードを入れるとペナルティを与えられることもあります。

共起語の調べ方

共起語を調べることのできるツールがありますので、いくつかご紹介します。

サクラサクラボSEOツール

サクラサクラボSEOツール

私のおすすめはサクラサクラボSEOツールです。1日に上限10キーワードまでとなっていますが無料で使えますし、どういうロジックを取っているのかわかりませんが、このあと紹介する2つに比べて、参考になる結果が得やすいと感じています。定かではありませんが、抽出対象だけでなく、抽出のロジックが異なるのかなと思います。先に述べた通り、共起語が多く入っている方がSEO的に有利という単純な話ではなく、大事なのはコンテンツのヒントを得て、網羅的にするということなので、その意味でこのツールは有効に使えると私は思っています。

ラッコキーワード

ラッコキーワード

サジェストワードを無料で調べられるツールとしてよく紹介されているラッコキーワードですが、実は共起語も無料で調べられます。

調べたいワードを入力してそのままEnterを押すとサジェストワードが出てきますが、検索窓の横にあるプルダウンを押すと、添付画像のように、調べる対象を選択することができるので、その中から「共起語」を選びます。

サクラサクラボSEOツールが上位10サイトからの抽出なのに対して、こちらは上位20サイトの中から示されます。その差だけとは思えない違いが生じます。サクラサクラボSEOツールと比較すると、コンテンツ作成のヒントになるような内容が個人的には少ないように思います。「パスタ レシピ」を例にした次の画像の例でも、先に示したサクラサクラボSEOツールの結果とだいぶ違うかと思います。まだ続きがありますが、例えば「カロリー」や「塩分」は出てこなかったです。ただ、1日あたりの上限なく使えます。

共起語検索ツール

共起語検索ツール

こちらも上限もなく無料で使えます。上位30サイトの中から示してくれます。やはりサクラサクラボSEOツールと比較すると、参考になるワードが少ない感じが個人的にはします。

まとめ

記事を作成する際やリライトする際には、ぜひ共起語を調べてみると良いと思います。

コンテンツを考える際、網羅的になっているかのチェックリストのような使い方や、思ったよりも上位に表示されないようなときに、リライトする際の参考として使うことができると思います。

SEO対策の基本はこちらでまとめていますのでよろしければご参照ください。

BringFlowerはSEO対策の一環としてブログ制作代行や、アドバイス、ご支援なども行っていますので、ご興味ある方はぜひお問い合わせください!

著者のイメージ画像

株式会社BringFlower
稲田 高洋(Takahiro Inada)

2003年から大手総合電機メーカーでUXデザインプロセスの研究、実践。UXデザイン専門家の育成プログラム開発。SEOにおいても重要なW3Cが定めるWeb標準仕様策定にウェブアクセシビリティの専門家として関わる。2010~2018年に人間中心設計専門家を保有、数年間ウェブアクセシビリティ基盤委員も務める。その後、不動産会社向けにSaaSを提供する企業の事業開発部で複数サービスを企画、ローンチ。CMSを提供し1000以上のサイトを分析。顧客サポート、サイト運営にも関わる。
2022年3月に独立後、2024年4月に株式会社BringFlowerを設立。SEOコンサルを活動の軸に据えつつ、AIライティングツールの開発と運営を自ら行う。グッドデザイン賞4件、ドイツユニバーサルデザイン賞2件、米国IDEA賞1件の受賞歴あり。