SEO

SEOチェックにもなる!検索結果画面で勝手にタイトルが変わるGoogleの仕様について

検索結果画面に表示されるタイトルはtitle要素に書く、というのは基本ですが、Googleはだいぶ以前より、勝手にタイトルの名称を変えることがあります。

それについての現状、具体的な例についてご紹介します。

いつからか

少なくとも2012年時点で、勝手にタイトルを変えることの宣言をGoogleはしているのですが、騒がれ始めたのは2020年くらいからだと思いますので、その頃から勝手に変わる激しさが増しているのだと思われます。騒がれた当初は、誇大広告に対する注意喚起の内容のページなのに

「誰でもたった1分で1万円の現金をラクラクGET! – 消費者庁」

などというだいぶ誤解を招くまずい表示がされたようですが、現在は、妥当な変更がされているように私は思います。

現在の仕様

2022年5月下旬のコアアルゴリズムアップデートぐらいからだったと思うのですが、「そうきたか」という変更を目にするようになりました。

みなさん、トップページのtitleってどういう名称にしてますか?

多くの方は

  1. 「会社名(サービス名)」
  2. 「会社名(サービス名)|事業概要」

これのどちらかじゃないでしょうか?

これ、どちらも私ならつけません。1はSEO対策をするならば論外です。
どうするべきかというと、

  • 「ターゲット、事業概要|会社名(サービス名)」
  • 「事業概要、ターゲット|会社名(サービス名)」

という感じです。
理由など詳細は別の記事でご紹介していますので、気になる方はそちらをご参照ください。

それで本題ですが、上記のいずれかのような記載に対して、次のように変更するのを目にするようになりました。

  • 「会社名(サービス名):ターゲット、事業概要」(順番の入れ替え)
  • 「会社名(サービス名)」(先頭に書いている方を省略)

順番を変えるのはまだしも、会社名以外を認めてくれないケースさえあります(笑)
タイトルと中身の一致性を見ている証拠でもあり、こういう風に変更されている場合、SEO対策のためには中身をもっと、タイトルで主張しようとしているターゲット、事業概要で充実させる必要があるということだと認識するようにしましょう。

まとめ

この事象は、ひとつのSEO対策度チェックにもなると思っています。面白いのでご紹介しました。

著者のイメージ画像

株式会社BringFlower
稲田 高洋(Takahiro Inada)

2003年から大手総合電機メーカーでUXデザインプロセスの研究、実践。UXデザイン専門家の育成プログラム開発。SEOにおいても重要なW3Cが定めるWeb標準仕様策定にウェブアクセシビリティの専門家として関わる。2010~2018年に人間中心設計専門家を保有、数年間ウェブアクセシビリティ基盤委員も務める。その後、不動産会社向けにSaaSを提供する企業の事業開発部で複数サービスを企画、ローンチ。CMSを提供し1000以上のサイトを分析。顧客サポート、サイト運営にも関わる。
2022年3月に独立後、2024年4月に株式会社BringFlowerを設立。SEOコンサルを活動の軸に据えつつ、AIライティングツールの開発と運営を自ら行う。グッドデザイン賞4件、ドイツユニバーサルデザイン賞2件、米国IDEA賞1件の受賞歴あり。