SEO

iframe(アイフレーム、インラインフレーム)とSEOの関係

iframeは、他のドメインであってもページの一部を表示するのに使うことができますが、その場合、表示されるコンテンツの中身はGoogleはSEO的には評価しません。ただし、title属性を使って説明はつけるべきです。具体的にどういうことか、ご説明します。

iframeとは

iframeは、他のドメインであっても、ページの一部を表示するのに使うことができるHTMLの仕様です。ドメインとは何か、についてはこちらをご覧ください。

例えば以下のように記述します。

<iframe width="700" height="300" src="表示したいURL" title="埋め込む内容の説明"></iframe>

YouTubeや、FaceBookなどの内容をサイトに埋め込んで表示することができますが、YouTubeやFaceBookが提供しているコードには、iframeが使われています。

iframeとSEOの関係

iframeは、別のドメインでなければならないということはなく、自サイトの別の画面を表示することもできます。複雑なシステムの場合に、別の画面ですでに生成しているソースコードをまた生成するよりも、iframeを使って表示しようと考えるケースはあり得ると思います。そのとき、SEO的にどうなるかですが、Googleはiframeの中は見ていません

別のサイトを表示している場合に、Googleがその中身を見て評価してしまうと、不都合が起きますよね?

ただし、Googleはここ最近になって評価ツールLighthouseでiframetitle属性の値がないと減点するようになっていますので、title属性の内容は評価していることが伺えます。どのような内容を埋め込んでいるかを、title属性に書くようにしましょう

一方で、YouTubeなど表示すると、そのページの評価が上がりやすいという話があります。YouTubeが再生されたか、再生された時間などについて、Googleは少なくともデータは取っています。YouTubeが再生されて、長時間そのページにユーザーが滞在したとすれば、そのページはユーザーにとって価値があったと判断できます。そのような意味で、iframeでそのページの内容に沿った、ユーザーにとって価値ある内容を表示すればSEOに間接的に影響が出るわけです。

ただ、iframeの中身、コンテンツをGoogleは見てないので、その中に表示されている文言で検索しても検索にひっかかることはないということです。

まとめ

iframeを用いた場合のSEOへの影響について説明しました。SEOの基本を知りたい方はこちらをご参照ください。

著者のイメージ画像

株式会社BringFlower
稲田 高洋(Takahiro Inada)

2003年から大手総合電機メーカーでUXデザインプロセスの研究、実践。UXデザイン専門家の育成プログラム開発。SEOにおいても重要なW3Cが定めるWeb標準仕様策定にウェブアクセシビリティの専門家として関わる。2010~2018年に人間中心設計専門家を保有、数年間ウェブアクセシビリティ基盤委員も務める。その後、不動産会社向けにSaaSを提供する企業の事業開発部で複数サービスを企画、ローンチ。CMSを提供し1000以上のサイトを分析。顧客サポート、サイト運営にも関わる。
2022年3月に独立後、2024年4月に株式会社BringFlowerを設立。SEOコンサルを活動の軸に据えつつ、AIライティングツールの開発と運営を自ら行う。グッドデザイン賞4件、ドイツユニバーサルデザイン賞2件、米国IDEA賞1件の受賞歴あり。