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SEOコンサルタントはうさんくさい?信頼できる「おすすめ」なSEOコンサルタントの見抜き方

私はSEOコンサルタントの肩書を持つようになったのは独立してからなので、それまでは第3者的視点でのSEOコンサル会社、SEOコンサルタントに対する意見や評判を聞くことがありました。

「うさんくさい」、「本当かよくわからない」といった内容です。SEOコンサルタントは、ソースコードの書き方にこだわるので、(それ自体は正しいのですが)SEOに詳しくない制作会社の方は特にそのように思う人も多そうです。

SEOは、答えはGoogleのみが知っているか、AIが分析している現在、だれも答えを知らない部分さえあるようなものですので、そう思われるのも無理はないと思う反面、実際のところ、詳しくないのにSEOコンサルタントを名乗っている人もいるとは思います。同じSEOコンサル会社の中でも、人によって知識量にばらつきがあるケースもあります。ここでは、信頼できるかどうかを見抜く方法についてお話したいと思います。

信頼できる「おすすめ」のSEOコンサルタントの見抜き方

次のような言い方をするかどうかが、きちんと考え、正しく判断できるSEOコンサルタントかどうかを判断する一つの指標だと言えます。

  • 「それについては分からない」
  • 「定かではないが、こうである可能性が高い」

SEO対策は高度な内容になってくると、断言できない部分も多いのが実情です。そこについて、断言をしてしまうような人は、間違ったことを提言しているケースも多い可能性が高いと言えるでしょう。様々な角度からの提案をしっかりと行っているならば、全てにおいて断言することはできないはずですので、もし多くのことについて断言をされるようなSEOコンサルタントであれば、ひとまず「絶対なんでしょうか?」などと聞いてみることをおすすめします。

例えば検索結果画面に表示するタイトルなど、Googleはコロコロと変えてきますので、私は常に検証しています。このサイトも細部については、検証のため私自身でコロコロと変えています。常に検証し、その時々で最適な状態というのを確認していますので、そういった部分は「検証してみないと分からない」というような言い方をしたいと思っています。

本サイトのブログでの言い方も、断言できるかできないかの部分で、語尾の表現はかなり気を配っています。

SEOコンサルタントに求められるもの

本題とは逸れるのですが、補足として。SEOコンサルタントは詳しいだけではダメだとは思っています。知識以外にも、以下のようなノウハウがSEOコンサルタントには求められると考えます。お客様の望むものと異なるものを提案しても難しいですし、提案内容をしっかりと形にできて初めて効果が生まれるわけなので、そのあたりのノウハウも必要だと思います。

提案力

SEOは書籍も色々出ていますし、そこに載っているような基本的なチェックポイントがあります。そのようなチェックポイントはもちろん把握しておくべきですが、それだけやっていても、飛びぬけるようなことは難しいといえるでしょう。

SEO対策は、基本的な施策をベースとしたうえでの話ですが、差がつく決め手となるのはコンテンツです。ターゲットを定め、そのターゲットに向けたコンテンツを構築していくといったところが重要となります。そのため、

  • ターゲットをどうするか
  • ターゲットに向けてどういったコンテンツが有効か

といったところを考え、良いコンテンツを提案できるスキルが求められます。

顧客が本当に望んでいるものを分析し、把握する

顧客の望むものと異なるものを提案してもよくありません。

それは、顧客が「こうして欲しい」といったものをすべてその通りやるのとも違います

その通りやるべきじゃないと言いたいわけではありません。
顧客が望んだ方法が、顧客が望んでいるものを満たす方法としてベストではない場合があるため、本当に望んでいるものを分析する必要があるということです。

お客様のアイデアは潜在的に眠っているものも多いのでお客様がターゲットにしたいユーザー像、ビジネスをヒアリングし、きちんと引き出すことも重要です。

どういうことか、詳しくは要件定義において考えるべき「顧客が本当に望むもの」で記載しています。

コンテンツを形にするスキル

SEOコンサル会社は、自社で制作までは行ってないケースが多いと思います。その場合、顧客から制作会社の紹介を相談されれば、紹介できるパートナーを用意していると思います。ただ紹介して終わりではなく、立案したSEO対策がきちんと実行されるように、その制作会社に対してのディレクション能力も問われるでしょう。

制作まで行う会社の方が望ましいと私は思います。やはり会社が異なるよりも、同じ会社内の方がやり取りがスムーズになりやすいからです。

当方は、SEOコンサルだけでなく、デザイン、制作まで一人ですべて行います。

まとめ

SEOコンサル会社を探すときには、組織の知名度ではなく、担当する人の力量を見るべきだと言えます。断言できることと、そうでないことの見極めができているかどうか、発言内容などから読み取ると良いでしょう。ぜひ当方にご相談ください!

著者のイメージ画像

株式会社BringFlower
稲田 高洋(Takahiro Inada)

2003年から大手総合電機メーカーでUXデザインプロセスの研究、実践。UXデザイン専門家の育成プログラム開発。SEOにおいても重要なW3Cが定めるWeb標準仕様策定にウェブアクセシビリティの専門家として関わる。2010~2018年に人間中心設計専門家を保有、数年間ウェブアクセシビリティ基盤委員も務める。その後、不動産会社向けにSaaSを提供する企業の事業開発部で複数サービスを企画、ローンチ。CMSを提供し1000以上のサイトを分析。顧客サポート、サイト運営にも関わる。
2022年3月に独立後、2024年4月に株式会社BringFlowerを設立。SEOコンサルを活動の軸に据えつつ、AIライティングツールの開発と運営を自ら行う。グッドデザイン賞4件、ドイツユニバーサルデザイン賞2件、米国IDEA賞1件の受賞歴あり。