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QDFとは?SEOとの関係とフレッシュネスアルゴリズムとの違い

この記事では、QDF(Query Deserves Freshness)とは何か、SEOにおいて何に気を付ければ良いのか、解説致します。

また、よく似た内容でフレッシュネスアルゴリズムと呼ばれるものがあるので、それとの違いについてもご紹介します。

QDF(Query Deserves Freshness)とは?

QDF(Query Deserves Freshness)とは、ニュースなどの情報の新鮮さが求められる検索クエリ(検索キーワード)を検索ボリュームの一時的な変化などを基に判断し、そう判断された場合は新鮮な記事を検索上位に表示させようとするGoogleの検索エンジンアルゴリズムのことを指します。

フレッシュネスアルゴリズムとQDFの違い

よく似たアルゴリズムにフレッシュネスアルゴリズムがあります。
フレッシュネスアルゴリズムもGoogleのアルゴリズムで、2011年にフレッシュネスアルゴリズムのアップデートがありました。

これらの違いは以下の通りとなります。

アルゴリズム名アルゴリズムの内容検索キーワード例
QFD
(Query Deserves Freshness)
検索ボリュームの一時的な変化などの情報を基にニュース性のある情報を上位に表示させるオリンピックで金メダルを獲得した時の、その選手の名前
フレッシュネスアルゴリズム検索ボリュームの変化などに関わらず、情報の鮮度が重要な種類の情報を判別し、そう判断されるものは情報の鮮度を重視して検索順位を決める税金に関する情報(その年により異なる可能性があるため)

QFDの具体例

例えば2023年8月の時点で、「大谷翔平」と検索すると、数時間前のニュースなどが上位に表示されます。

極端に言えば、将来、大谷選手が引退したときに「大谷翔平」で検索したときにも、この世界的に有名な人物の名前が上位に表示されることは想像しやすいですが、そのときにこの日のニュースが上位に表示されるかというと、そんなことはないというのも想像しやすいかと思います。

QDFを狙って何かできるか?QDFの注意点

QDFで上位に表示されるサイトは、E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)が比較的求められる傾向にあると感じています。つまり、信頼できるサイトでなければなりません。例えばニュースサイトから新鮮な情報をかき集めるとか、そういう信頼性に欠けることをしているサイトだと上位に表示されないでしょう。

また、その情報の鮮度が求められるうちしか上位に表示されないので、QDFを狙ってサイトの流入を稼ごうとする考えは得策にはなりづらいでしょう。

真っ当なニュースサイトであれば、QFD用に何か特別なことをしなくともニュースとして扱われ上位に表示されるようになるでしょうし、QFDというアルゴリズムがあるからといって何か特別なことを意識する必要はありません。強いて言えば、そのニュースの日付をHTMLのtimeタグを使ってきちんと示すということと、日付のみならず時間まで示す、ということはする意味があるかもしれません。

まとめ

Googleが時事性を判断して上位に表示するサイトを決める検索キーワードがある、というQDFの内容についてご紹介しました。これを狙ってのアクセス稼ぎは費用対効果が期待できないので、長期的な視点でSEO対策を行っていきましょう。BringFlowerはその支援をしておりますので、よろしければご相談ください。

著者のイメージ画像

株式会社BringFlower
稲田 高洋(Takahiro Inada)

2003年から大手総合電機メーカーでUXデザインプロセスの研究、実践。UXデザイン専門家の育成プログラム開発。SEOにおいても重要なW3Cが定めるWeb標準仕様策定にウェブアクセシビリティの専門家として関わる。2010~2018年に人間中心設計専門家を保有、数年間ウェブアクセシビリティ基盤委員も務める。その後、不動産会社向けにSaaSを提供する企業の事業開発部で複数サービスを企画、ローンチ。CMSを提供し1000以上のサイトを分析。顧客サポート、サイト運営にも関わる。
2022年3月に独立後、2024年4月に株式会社BringFlowerを設立。SEOコンサルを活動の軸に据えつつ、AIライティングツールの開発と運営を自ら行う。グッドデザイン賞4件、ドイツユニバーサルデザイン賞2件、米国IDEA賞1件の受賞歴あり。