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SEOのために類似語・同義語を併記する効果について

SEOでは、タイトル(titleタグとh1タグ)に検索キーワードが入っていることが重要です。titleタグとh1タグについての詳細は下記の記事を参照いただければと思います。

SEO対策で重要なtitleタグとmeta descriptionとは?
h1タグの使い方とSEO効果、よくある良くない使い方

このタイトルを考えるとき、似た言葉を両方入れるか否かで迷うことありませんか?
ここでは、そのときどうすると良いかについて、お話していきたいと思います。

titleタグ(要素)とh1タグ(要素)について

titleタグ(要素)は、ページ上には表示されず、ブラウザのタブのところや、検索結果画面のタイトルとして表示される部分です。なお、検索結果画面のタイトルは、titleタグにつけられた文言から少しGoogleが変えることもあります。

h1タグ(要素)は、ページ上に表示するそのページの最上位タイトルです。

これらは基本的に同じ文言が入るようにすることが推奨です。少なくとも、WordPressの優良なテーマであれば、ページタイトルに入力した内容がtitleタグとh1タグに自動的に付けられるようになっているはずです。

ただタイトルの方は、検索結果画面に表示されるものであることから、会社名、屋号などを追加で入れることが多いです(それをGoogleが勝手に省略することも多いですが・・)。例えば次のようなイメージです。

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h1: SEOのために類似語・同義語を併記する効果について

タイトルのつけ方の基本

タイトルは、ターゲットワードをできるだけ左に、そして極力短く、伝わりやすい文章にすることが基本となります。ワードがたくさん入ると、評価が分散され、1つのワードに対する効果が薄まるという傾向があります。

類似語の例

類似語の例として以下のようなものが挙げられます。

  1. ホームページ制作/ウェブ制作/Web制作
  2. JavaScript/js
  3. サロン/美容室

これら、少しずつ関係性が異なります。

同義語

1のケース「ホームページ制作/ウェブ制作/Web制作」は、全て同じ意味で使われていますが、略語ではなく別の表現です。

このケースは、ほとんど結果が変わらないです。試してみると多少結果が異なるのですが、実際のところ自サイトの特定のページでテストすると、検索順位への影響はほとんどないということが分かると思います。Googleが同義語として理解しているためと思われます。併記するとただ文章が長くなるだけ、というデメリットだけになるリスクがあるので、最もユーザーが良く用いる表現を1つを選択して記述することが推奨されます。

ちなみに、上記の「ホームページ制作/ウェブ制作/Web制作」では、「ホームページ」という言葉が圧倒的に多く使われます。「ホームページ」というのは、本来はウェブサイトのトップページのことを指す言葉なのですが、日本の場合は「ホームページ」=「ウェブサイト」となってますよね。Googleはもちろん、一般化している言葉も理解していますので、ターゲットとするユーザーがよく使う言葉を用いておくのが無難です。

略語

2のケース「JavaScript/js」は、同じ意味ですが、jsというのはJavaScriptの略語です。このケースは、よほど略語の方が一般的、という場合を除き略語ではない正式名称のほうを選択することを推奨します。そうすると、略語で検索した場合でも上位に表示されますので、略語を併記する必要性は低いと考えています。

包含関係

3のケース「サロン/美容室」は、同じ意味というわけではありません。美容室はサロンの中の一つという位置づけです。この場合、より広義の「サロン」だけを入れていたとしても、「美容室」でも検索上位に表示はされるのですが、「美容室」も併記した方が「美容室」でより上位に表示される傾向があります。

Googleが類義語や同義語を理解するようになった経緯

Googleは当初からこのように類義語や同義語を理解していたわけではありません。当初は、キーワードを拾うということをしていたので、類義語が同じページに入っていないと、そのワードで検索したときに上位に表示されないということが起こっていました。そのため、以前は不必要にキーワードを散りばめるという不毛な対策が必要だったのです。

2013年9月のハミングバードアップデートにより会話文のような検索ワードの検索意図が理解できるようになり、2019円12月のBERTアップデートにより、検索ワードの文脈をより精度高く理解できるようになりました。

まとめ

以上のような傾向がありますので、検討対象となるワードが、どのパターンになるかを考えて決めると良いでしょう。できれば、タイトルを変えて結果を見ながら決める方が良いと思います。

本記事に関して言えば、執筆時点でのタイトルが「SEOのために類似語・同義語を併記する効果について」です。
3のケースに近いかなと判断して「類義語」「同義語」を併記して入れています。仮に「似たワード」で検索されたとしても、「類義語」が同義後なので、上位に表示される可能性が高いと考えます。

ただし、サーチコンソールを見て、仮に「似たワード」による表示回数が多ければ、そちらを選択する、というプロセスを取ります。なので、もしタイトルが変わっていればそういうことかな、と察していただければと思います。

おそらく多くの方が「どうなんだろう?」と思いながらも直感的に決めてきている部分について、ご紹介しました。参考になったら幸いです。BringFlowerはこのような分析を多岐にわたって行っていますので、コンサルティングサービスなどご興味ある方はお問い合わせください。

また、SEO全般に関する記事もぜひご覧いただければと思います。

著者のイメージ画像

株式会社BringFlower
稲田 高洋(Takahiro Inada)

2003年から大手総合電機メーカーでUXデザインプロセスの研究、実践。UXデザイン専門家の育成プログラム開発。SEOにおいても重要なW3Cが定めるWeb標準仕様策定にウェブアクセシビリティの専門家として関わる。2010~2018年に人間中心設計専門家を保有、数年間ウェブアクセシビリティ基盤委員も務める。その後、不動産会社向けにSaaSを提供する企業の事業開発部で複数サービスを企画、ローンチ。CMSを提供し1000以上のサイトを分析。顧客サポート、サイト運営にも関わる。
2022年3月に独立後、2024年4月に株式会社BringFlowerを設立。SEOコンサルを活動の軸に据えつつ、AIライティングツールの開発と運営を自ら行う。グッドデザイン賞4件、ドイツユニバーサルデザイン賞2件、米国IDEA賞1件の受賞歴あり。