SEO

検索上位に表示されないホームページの理由8選

ホームページが検索上位に表示されるかどうかは、次の図に示すようにベースのコーディング、仕組みの品質がまず大前提としてあります。その上に作られるコンテンツの方が影響は大きいです。お客様から「上位に表示されない」というご相談を受けた経験を多く持つ身として、上位に表示されない理由の「あるある」をご紹介したいと思います。

その時々でよくある理由は変わっていきますので、変われば更新していきます。

SEO対策は大きく3つ、「ベースのコーディング」、「コンテンツ」、「被リンクなど」の観点に分けられます。

コーディングの品質が低い

多分これが一番多いです。実際、BringFlowerのようにコーディングの品質をアピールしている制作会社は少ないです。制作会社のホームページで確認してみてください。

コーディングの品質はSEOに大きく影響を及ぼしている感覚が私にはあります。ご相談を受けて見てみると、コーディングの品質が低いサイトは検索にひっかかりもせず、埋没していていたりします。

具体的に、何が違うかというのが気になる方はお気軽にご相談ください。

ターゲットが定まっていない

例えば1店舗の不動産会社さんを例にしてお話すると、ホームページのトップページを見た時に一見してどこにある不動産会社で、どの地域の物件を扱っているかが明白であることが望まれますが、そうなってないケースがあります。

不動産会社さんというのはあくまで例で、どのようなジャンルでも当てはまりやすい話です。トップページのファーストビューでターゲットが明白に伝わってこないようなデザインの場合、SEOにおいて重要な役割の一つtitleの記述内容も、ターゲットが定まった書き方になってないことが多いです。

このような状態だと、上位に表示されにくいといえます。

ターゲットワードまで具体化されていない

今度は税理士の方を例にすると、得意とされている業種(IT分野なのか、医療分野なのかなど)があればそれを明確に示すなどです。あくまで例で、業種ではなく「助成金申請支援」などの業務種類でも良いのですが、できるだけ具体的にご自分が得意とするジャンルを示すということも重要です。

デザインが悪い(見づらい、文字が小さすぎるなど)

デザイン自体をGoogleが見ているわけではありませんが、デザインが悪いと結果的に評価が下がる要因となります。理由としては、ぱっと見の印象ですぐにサイト訪問者がサイトを去ってしまうと、そのサイトがユーザーにとって価値の低いサイトである、とGoogleが判断するはずだからです。

不要にキーワードが散りばめられている

Twitterのハッシュタグのようなイメージで、キーワードを羅列してはいけません。そういうことをするとGoogleから評価を下げられます。Googleはユーザにとって分かりやすいかどうかを見ています。書かれている文章の分かりやすさも重要です。Googleは機械的に判断していますから、仮にパッと見た印象に違和感がなかったとしても、機械的に読み取った時に不自然な文章は評価を下げる要因となります。

不要に散りばめられたキーワードは目の不自由な方が用いるスクリーンリーダー(画面読み上げソフト)で読み上げた時に、煩わしいものにもなります。Googleにとって分かりやすいと評価されるかどうかは、この観点で考えてみると良いです。

他のサイトと重複している

以上のことが見当たらないのになぜかサイト全体の評価が上がらない場合は、重複コンテンツを疑ってみるとよいです。悪意がないとしても、自社で作成した古いサイトが公開されたままになっているというケースも「あるある」です。他のサイトと重複していると、ユーザーはどちらを見ていいのかわからなくなってしまいます。仮に2サイトとも上位を独占して、内容が重複していた場合、ユーザーはどちらとも見た時に、得られる情報は1サイト分にしかならないので、徒労に終わります。

その状態はユーザーのためにならないため、Googleは後から重複して掲載されたコンテンツを評価しません。ひどくなるとペナルティを与えられるリスクもあります。

他社のサイトの模倣になってしまっているというのは著作権的にも問題ですが、Googleからもペナルティを与えられます。

文字情報が少なすぎる

Googleは文字情報を読み取ります。画像には代替テキストを入れるという方法がありますので、そこは見られていますが、できれば代替テキストでもなく通常のテキストで、しっかりと説明文が書かれていることが望ましいです。

一見普通に説明されているように見えても、全てが画像になっているというケースがあります。これはGoogleからしてみると、「白紙」のような状態なので、評価されません。評価のしようがない状態です。

ユーザーにとって価値のある情報量が少ない

サイトのテーマがニッチなところでうまくターゲットにはまっていれば、必ずしもページ数は多くなくてもターゲットキーワードで1位になることもあります。ただユーザーにとって価値あるページは多ければ多いほど強くなります。その意味でブログを書くというのが有効となるわけです。ただ、ユーザーにとって価値のないページを増やせば評価が下がりますので、注意してください。

サイトの評価は、各ページの合計点と平均点の両方が見られているという風に考えていただくと分かりやすいかと思っています。平均点が低いサイトは全体の評価が下げられます。

また、サイト内のテーマがバラバラだと、Googleはそのサイトが何の専門性があるのかが分からなくなり、何で評価するかで迷います。専門性を持つことも大事です。ここはドメインの持ち方の話とも関わってきます。SEOを考えたドメインの作り方は次の記事をご参照ください。

SEO対策としてとても重要なドメイン設計

まとめ

サイトの上位に上がらないよくある理由をご紹介しました。SEOの基本を知りたい方はこちらをご参照ください。具体的にどうすればよいか、無料で1回までご相談もお受けしていますので、ぜひお気軽にご相談ください。

著者のイメージ画像

株式会社BringFlower
稲田 高洋(Takahiro Inada)

2003年から大手総合電機メーカーでUXデザインプロセスの研究、実践。UXデザイン専門家の育成プログラム開発。SEOにおいても重要なW3Cが定めるWeb標準仕様策定にウェブアクセシビリティの専門家として関わる。2010~2018年に人間中心設計専門家を保有、数年間ウェブアクセシビリティ基盤委員も務める。その後、不動産会社向けにSaaSを提供する企業の事業開発部で複数サービスを企画、ローンチ。CMSを提供し1000以上のサイトを分析。顧客サポート、サイト運営にも関わる。
2022年3月に独立後、2024年4月に株式会社BringFlowerを設立。SEOコンサルを活動の軸に据えつつ、AIライティングツールの開発と運営を自ら行う。グッドデザイン賞4件、ドイツユニバーサルデザイン賞2件、米国IDEA賞1件の受賞歴あり。